ダイエットは間違った方法で行うと、女性ホルモンのバランスを乱す大きな原因になるので要注意。かえって美と健康を損なうことにならないよう、無理なダイエットが体に与える悪影響を知っておきましょう。
無理なダイエットで急激に体重を落とすと、月経がこなくなってしまうことがあります。これは「体重減少性無月経」といって、若い女性にとても
増えています。
食事制限をして摂取カロリーが極端に減ると、限られたエネルギーは、生殖機能には使われずに、生命維持のために重要な心臓や呼吸などに優先的にまわされます。つまり女性ホルモンの分泌が抑制されて排卵が起きなくなってしまうのです。
体重減少性無月経の状態が3か月以上続くと、自力で排卵できるようにもどすことが難しくなるケースも。ダイエットによって月経が止まってしまったときは、すぐにダイエットを中止し、それでも月経が再間しない場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
わきの臭いや足の臭いなど、自分の体臭は気になるものです。体臭の原因にはいろいろありますが、いちばんの原因は汗。
汗そのものはそれほど臭うわけではありませんが、汗が細菌によって分解されたときや、皮脂腺から分泌された皮脂が空気にふれて酸化したときに臭いが発生します。
これを解消するには、汗をかいたら放置しないこと。汗はこまめに拭きとって、臭いの発生を予防しましょう。
わきの下にはアポクリン腺という汗腺があり、そこからの発汗が細菌で分解されると、独特の臭いを発生させます。強い不快な臭いを放つことを「わきが」といい、これに悩む人は少なくありません。
多少のわきの臭いはだれでもありますが、症状が強い場合は皮膚科や形成外科で相談してみましょう。アポクリン汗腺をとり除く手術を行い、わきがの症状を改善させることができます。
汗の出る量がとても多いことを多汗症といいます。体質的なものもありますが、精神的理由で多汗症になるケースも。人前で流れるほどの大汗をかいたり、洋服に汗ジミができて恥ずかしい思いをしがちです。
この場合も皮膚科で相談するとよいでしょう。ボツリヌス菌からつくったボトックスという注射で、筋肉の収縮を起こさせ、発汗をおさえる治療法も
あります(保険適用外のため自費)。ボトックス注射をすると、2~3か月は汗をおさえる効果があります。
自分の体臭が人を不快にしているのではないかと不安になり、人とのつきあいができなくなる人がいます。これを「自己臭恐怖」といいますが、強い不安感から日常生活が送れないほどになってくると、心療内科などの専門医による治療が必要です。
体や衣類を清潔にしておけば、そんなにひどい体臭は発生しません。神経質に体臭を気にしすぎて、心が病んでしまわないように気をつけて。
朝起きたときに口臭が強くなっていると感じる人は多いはずです。その原因は睡眠中に唾液の分泌が少なくなり、細菌が増殖するからです。これは生理的な口臭なので心配はありません。まずは朝起きたらうがいをして、口の中の汚れをさっぱり吐き出してしまいましょう。食事をしたり、会話をして唾液の分泌が多くなると、生理的な口臭は自然に弱まります。
空腹時や緊張したとき、ストレスを感じたときも唾液の分泌が減って口臭が強くなります。これらも生理的な口臭なので一時的なものです。
生理的な口臭に対して、病的な口臭があります。そのほとんどの原因は、虫歯、歯周病、歯垢、舌の汚れなど、口の中にありますが、糖尿病、鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気などが原因で口臭が強くなっていることもあります。
病的な口臭は、原因を治療しないと改善しません。心配な場合は、歯科、内科、耳鼻咽喉科などの医師に相談するとよいでしょう。
月経のときは女性ホルモンのバランスが変化し、それが原因で口臭が強くなることもあります。このタイプの口臭は、妊娠中や更年期などにも起こることがあります。
口臭が強いときは、歯周病にもなりやすいので、口の中のお手入れを念入りにしましょう。
人と話をしているとき、相手に口臭があると気になるもの。そして次に思うことは、自分にも口臭があって相手を不快にさせているのではないかという不安です。
口臭は自分では気づかないことも多いので、こんな不安を感じたことはだれもがあるでしょう。でもなかには、不安を強く感じすぎる人も。それが対人関係への不安に発展したり、自分は人から嫌われていると思い込むなど、精神的に追い込まれるケースもあります。これを「口臭恐怖症」といいます。
このような心因性の口臭は精神科での専門的な治療が必要になります。エチケットとして口臭を気にするのはよいことですが、あまり神経質に気にしすぎないようにしましょう。
爪の大敵は肌と同様、乾燥です。爪はかたくて水分など関係がないようですが、爪にも一定の水分が含まれています。空気が乾燥してくるとその水分が奪われて、爪からツヤや潤いが失われます。さらに乾燥が進み水分が減ってくると、割れやすくなったり、先が2枚にはがれやすくなったりと、もろくなってしまいます。
台所仕事などで使う洗剤は、汚れといっしょに爪の脂肪分も落としてしまいます。除光液も、ネイルを落とすのといっしょに爪から脂肪分を奪っています。爪の脂肪分は肌にとっての皮脂のように、潤いを保ち、水分を守っているもの。脂肪分がなくなると爪が乾燥しやすくなります。
長時間水仕事をしたり、頻繁に除光液を使ったり、爪のケアをしないでいると、さらに乾燥が進んでしまいます。
爪は髪と同じケラチンというタンパク質でできていて、爪の根元にある爪母という部分でつくられています。爪母に血液で栄養が運ばれ、爪がっくられるのですが、貧血や冷え症のために指先の爪母まできちんと栄養が届かないと、健康な爪がっくられません。
また、食事のかたよりなどで、爪をつくるために必要な栄養素が血液中に足りなくなっていれば、やはり健康な爪がっくられず、割れやすい爪になってしまうのです。
生まれつき体毛が濃い人、薄い人がいます。これは遺伝的要因が大きく、背中や腕、足などのうぶ毛や、口のまわりやおでこなどの毛が濃くて悩む女性も少なくありません。
多毛症といって、女性なのにひげが濃くなったり、うぶ毛が太くなったりすることもあります。これは男性ホルモンや副腎皮質ホルモンの過剰分泌、ステロイド剤などの薬剤の副作用などが原因で起こります。
男性ホルモンをおさえ、女性ホルモンを補充することで、多毛を改善できる場合があります。また、低用量ピルの服用も、多毛を改善するのに効果が期待できるので、婦人科やホルモンの異常などを専門とする内分泌科で相談してみるとよいでしょう。
急に毛深くなってきたときは、卵巣に何かトラブルが起きている場合もあります。毛深くなる症状にあわせて、月経が不順になったり、無月経になったりしている場合は、多のう胞性卵巣症候群(の可能性も。多毛症状に加えて、月経の異常がある場合には、早めに婦人科を受診しましょう。
不潔な印象を与えてしまうフケ。「毎日シャンプーしているのになぜ?」と悩む女性は少なくありません。フケは新陳代謝によって頭皮の角質細胞がはがれおちたもので、パラパラと乾燥したフケと、ペタペタした湿り気のあるフケの2種類があります。
乾燥したフケの原因は、シャンプーのしすぎなどによって起きる頭皮の乾燥。これはフケを気にして洗髪すればするほど頭皮の皮脂を奪ってしまい、乾燥をさらに悪化させます。
頭皮の乾燥がフケの原因であると同時に、頭皮の皮脂の分泌が多くても、ペタペタとした湿り気のあるフケが増えます。
皮脂の分泌は食生活やストレス、疲労、ホルモンバランスの乱れなどさまざまな理由で増えるといわれています。皮脂が増えるとカビの一種である菌の増殖が盛んになり、かゆくなったり炎症を起こしたりします。
皮脂の多いところにみられる脂漏性皮膚炎になることも多く、強いかゆみから頭皮をひっかいて、どんどん悪化させてしまうケースもあります。ペタペタとしたフケとともに頭皮のかゆみが強いときは、早めに皮膚科を受診しましょう。
髪の根元の毛乳頭には毛母細胞という細胞が接していて、そこにメラニン色素をつくり出すメラノサイトという色素細胞があります。髪の色は、このメラノサイトが生成するメラニン色素によってついています。それが、なんらかの理由で、メラノサイトの機能が低下し、メラニン色素がっくられなくなってしまうと、髪に色素がなくなって白髪になってしまうのです。
メラノサイトの衰えは、通常は老化現象で起こります。若いうちから白髪が出る人や、いつまでも白髪が出ない人など、人により違いがあるのは遺伝的な要素が強いと考えられています。
ほかに、貧血や栄養状態、過度のストレスなども関係しているといわれていますが、よくわかっていないのが現状です。
薬の副作用で白髪が増えることもあるようです。また、胃腸障害や、甲状腺機能低下症、下垂体障害、マラリア、結核などの病気から白髪になることも。残念なことですが、原因となる病気が治っても、黒い髪にはもどらないことが多いようです。
肌同様、髪も歳とともに衰え、細くなったり、抜け毛が増えたりします。でも、そうした髪のトラブルが年齢に関係なく起き、若くても抜け毛などに
悩む人も少なくありません。
その原因として、まずあげられるのが栄養不足。髪はケラチンというタンパク質からできていますが、ダイエットや偏食で髪の原料となるタンパク質などが不足すると、髪のツヤがなくなったり、細くなったり、抜けてしまったりするのです。
髪の根元には、髪に栄養を送る毛乳頭という部分があり、毛細血管がそこまで栄養を運んでいきます。それが、ストレスや睡眠不足などで血行が悪くなると毛乳頭まで栄養が届きづらくなり、その結果髪が抜けてしまうことに。強い精神的なストレスを受けることで、一気に髪が抜けおちてしまうこともあります。
また、喫煙も血管を収縮させ、血流をさまたげるため、抜け毛を起こす原因となります。
女性ホルモンの卵胞ホルモン(エストロゲン)は髪の発達にかかわる働きもしています。そのため、女性ホルモンのバランスが乱れると、髪にも影響があらわれます。出産後に、髪が大量に抜けたりすることがあるのはそのためです。
いつも同じように髪を束ね、一定方向に髪を引っ張り続けることが髪の根元に負担となり、抜け毛を招くこともあります。カラーリングやパーマのか
けすぎ、ドライヤーの強い熱なども髪のトラブルを引き起こします。
毛穴は肌を守る皮脂を分泌する大切な存在。その毛穴を目立たせる原因としてまずあげられるのが皮脂の過剰分泌。とくに思春期のころは皮脂分泌が盛んで、それが毛穴を目立たせるおもな原因になっています。皮脂と角質がいっしょになって毛穴をふさいでしまうと、ざらついたりもします。
肌の乾燥も毛穴を目立たせる大きな原因となります。水分不足で毛穴がほかの部分より落ち込んで見えて、目立ってしまうのです。
皮脂や古い角質が毛穴につまってしまい、それが酸化して茶色っぽくなると、毛穴がぽつぽつと黒ずんで見えます。皮脂の分泌の多い、鼻などによく起こります。このほか、のびてこないうぶ毛が黒く見え、それが毛穴を黒ずませていることも多くあります。
若いころは皮脂分泌の盛んなTゾーンの毛穴が気になることがほとんどですが、歳をとるとともに気になってくるのがほおの毛穴です。それは、ほおの毛穴が目立つ原因が肌の乾燥だけではなく、肌のハリが失われることにも関係しているため。肌の表面がたるむと、毛穴が楕円形になってしまい目立つのです。
毛穴につまった皮脂や角質をとりのぞこうと、強い洗顔料で顔を洗ったり、頻繁にピーリングをしたりすると、肌に必要な皮脂までとってしまいます。すると、肌のパリア機能が衰えて乾燥がひどくなったり、過剰に皮脂が分泌されたり、毛穴をかえって目立たせることにもつながります。クレンジング剤や洗顔料には、思っている以上に洗浄力が強すぎるものが多いのです。
肌は角質層とそれをおおう皮脂膜によって、潤いを保っています。しかし、空気が乾燥することで、角質層に含まれている水分が奪われると、きれいにそろっていた角質の網目が粗くなり、隙間ができてしまいます。これが肌が乾燥した状態です。
肌を守っていた角質に隙間ができると、ますます肌の水分は逃げやすくなり、外からの刺激や細菌などが入り込みやすい状態に。かゆみやかぶれなどの肌トラブルを引き起こしたり、肌の老化を進めたりする原因にもなってしまいます。
血行が悪くなると栄養が行き渡らず、肌の代謝が悪くなります。皮脂の分泌も少なくなり、それも肌を乾燥させる原因です。寒い冬は血行も悪くな
りがちなので、外気の乾燥といっしょになって、肌の乾燥が進みます。
血行の悪さを招くのは、寒さだけではありません。ダイエットなどからくる栄養不足や、ホルモンバランスの乱れ、運動不足なども血行不良を引き起こし、肌の新陳代謝を悪くします。